ブローバの時計の評判は高く、多くの時計ファンから信頼を集めています。特に、UHFムーブメントの精度やNASA採用の実績、ミリタリー由来のタフさなど、他ブランドにはない独自の魅力を持っています。
一方で、国内での知名度はそこまで高くなく、「本当に良い時計なの?」と感じる人がいるのも事実です。しかし、ブローバの時計には、価格以上の満足感があり、機械式時計の入門にもぴったりなラインナップがそろっています。
この記事では、ブローバの時計の評判を左右する要素を丁寧に解説しつつ、代表的なシリーズの特徴や、選ぶ際にチェックしたいポイントまで、初心者にもわかりやすく紹介します。
精度とデザイン、実用性のバランスに優れたブローバの魅力を、ぜひ確認してみてください。
- プレシジョニストの高精度が魅力
- NASA採用実績による信頼性
- 軍用時計由来の耐久性
- 見た目と価格のバランスが良い
- 機械式入門にも適したラインナップ
ブローバの時計の評判は本当によいのか
プレシジョニスト高精度が支持される理由

ブローバのプレシジョニストシリーズが多くの人に評価されているのは、なんといってもその精度の高さです。クオーツ時計の中でも特に優れた構造を持ち、月差±10秒以下という精度を実現しています。これは、一般的なクオーツ時計のおよそ8倍もの精度で、日常使いではほぼズレを感じることがありません。
この高精度を支えているのが、ブローバ独自の振動機構です。通常のクオーツが毎秒1回の振動であるのに対して、プレシジョニストは8回振動することで、スムーズな秒針の動きと圧倒的な精度を両立しています。そのため、秒針がまるで機械式時計のように滑らかに動く点も、多くの人から好まれているポイントです。
また、見た目の美しさも特徴的です。ケースや文字盤の仕上げが繊細で、高級感を感じさせてくれます。価格帯は5万円前後と手が届きやすく、コスパの良さでも注目されています。
精度、デザイン、価格のバランスが絶妙であることが、プレシジョニストが多くのユーザーに選ばれる最大の理由と言えるでしょう。
アキュトロン音叉がもたらした技術革新
ブローバのアキュトロンが時計業界にもたらした衝撃は、とても大きなものでした。世界で初めて音叉式ムーブメントを採用したことで、それまでの機械式時計に比べて格段に精度が向上し、1960年代にはまさに革命的な技術とされていました。
この音叉ムーブメントは、電子音叉が振動することで歯車を駆動する仕組みです。そのため、機械的な構造よりも振動が安定し、時間のズレが大きく減ったのです。秒針もスムーズに動き、電池で駆動するにもかかわらず、機械式時計とはまた違った静かな動きが特徴でした。
当時のアキュトロンは、NASAやアメリカ軍でも採用されるほどの精密さを誇っており、「宇宙で使われる時計」というイメージが定着しました。現在では音叉ムーブメントの生産は終了していますが、その革新性と歴史的価値は今でも語り継がれています。
ブローバの技術力の象徴とも言えるアキュトロンは、今もなお時計ファンからの評価が高く、ブランドの信頼性を支えている存在です。
NASA採用が与えたブランドの信頼性

ブローバの評価を大きく押し上げた出来事のひとつが、NASAによる採用です。1960〜70年代、アポロ計画を含む宇宙飛行士たちのミッションで、ブローバの時計やタイミング機器が公式に使われていたのです。特に有名なのは、アポロ15号の宇宙飛行士が船外活動で着用していたクロノグラフモデルでしょう。
NASAに採用されるということは、過酷な宇宙環境でも性能が保証された製品であるという証拠です。重力のない空間、高温と低温の差が激しい環境でも正確な時間を刻めることが求められます。そんな条件をクリアした実績が、ブローバというブランドへの信頼を高めたのは言うまでもありません。
また、NASAとの関係を示す復刻モデルや記念モデルも販売されており、時計ファンの間ではコレクターズアイテムとして注目されています。見た目の格好良さだけでなく、歴史的背景を感じられる点も大きな魅力です。
宇宙で使われた時計──そんなロマンが詰まったブランドとして、ブローバは今も根強い人気を誇っています。
ミリタリー軍用モデルの耐久性
ブローバはかつてアメリカ軍に公式採用された時計メーカーでもあります。第二次世界大戦中には、軍用モデルとして設計されたフィールドウォッチや航空用クロノグラフなどが配備されていました。その背景には、信頼性と耐久性を重視した設計思想があります。
軍用時計として求められるのは、過酷な環境でも正確に動作し、視認性が高く、壊れにくいことです。ブローバの軍用モデルは、シンプルで読みやすいダイヤル、頑丈なケース、そして高精度なムーブメントを備えており、実用性に優れた一本として評価されてきました。
現在でも、当時のデザインを踏襲した復刻モデルが人気を集めています。無骨な見た目と武骨な機能美は、ミリタリーファッションとも相性がよく、普段使いとしても使いやすい点が魅力です。
時計としてのタフさを求める人にとって、ブローバの軍用モデルは「安心して使える相棒」として頼もしい存在になってくれるでしょう。
マリンスター防水性の実力

マリンスターシリーズは、ブローバの中でも特に防水性能に優れたラインとして知られています。ダイバーズ風のデザインが特徴で、見た目の重厚さに加えて、100〜200メートルの防水性能を備えているモデルが多く、日常使いから水辺のレジャーまで幅広く対応できます。
ブローバは高級ダイバーズではないものの、手頃な価格でしっかりとした防水性を確保している点が魅力です。たとえば、リューズ部分のネジ込み構造や、厚めのケース設計など、細かい部分にもこだわりが見られます。これにより、急な雨や水仕事でも気にせず使える安心感が生まれます。
また、マリンスターは見た目にもスポーティーで存在感があるため、ファッションアイテムとしても人気があります。水に強くてデザインも良い──そのバランスが、多くのユーザーに支持される理由です。
海やプールでの使用を想定する人や、普段から時計を外したくない人には、ぴったりのシリーズと言えるでしょう。
ケース径大きめモデルの装着感
ブローバの時計には、ケース径が大きめのモデルが多く見られます。この点が好みによって評価の分かれるところですが、結論から言うと「しっかりと存在感を出したい人」には非常に向いている仕様です。
ケース径が40ミリを超えると、腕に装着したときの見た目にインパクトが出ます。ブローバの多くのモデルは42〜45ミリ前後のサイズ感で、手首が太めの人や、腕元にボリュームを持たせたい人にはぴったりです。スーツやシャツと合わせるとやや主張が強くなりますが、カジュアルファッションにはよくなじみます。
一方で、手首が細めの人や小柄な方には「大きすぎる」と感じられることもあります。その場合は、マリンスターやクラシックシリーズの中からやや小ぶりのモデルを選ぶことで、バランスのよい着け心地が得られるでしょう。
見た目の迫力と個性を出したいなら、ブローバの大径ケースは非常に頼れる選択肢です。好みや服装との相性を意識すれば、しっかりと活躍してくれるはずです。
知名度低さの評価とその背景

ブローバの時計は、国内ではあまり名前が知られていないブランドのひとつです。そのため、「ブローバって何?」「あまり聞いたことがない」と感じる人も少なくありません。ただし、この知名度の低さは必ずしもマイナスとは限らず、むしろ隠れた魅力になっている場合もあります。
アメリカでは老舗ブランドとしての信頼性が高く、軍用時計や宇宙開発の歴史にも関わるなど、実績は十分にあります。しかし、日本国内では広告展開が控えめで、店頭に並ぶこともあまり多くないため、自然と目にする機会が少なくなってしまっています。
その結果、「知る人ぞ知る時計」としてのポジションを築いており、他人とかぶりにくいという点では大きなメリットです。ブランド名よりも中身やスペックを重視する人にとっては、ブローバはむしろ「ちょうどいい距離感」のブランドかもしれません。
有名ブランドに飽きた人や、通っぽさを演出したい人には、ブローバの知名度は意外と好都合に働くことがあります。
ロレックス風デザインの賛否
ブローバの一部モデルには、ロレックスを思わせるデザインが採用されていることがあります。たとえば、フルーテッドベゼルやジュビリーブレス風のデザインなど、どこかで見たことがあるような意匠に「ロレックスっぽい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
このようなデザインについては、評価が分かれるところです。「ロレックスに似ていて恥ずかしい」と感じる人もいれば、「手が届く価格で似たデザインを楽しめる」とポジティブに受け取る人もいます。実際、外観の美しさや質感に関しては価格帯以上の満足感があるモデルも多く、ファッションの一部として気軽に取り入れるにはちょうどいい存在です。
また、似ているとはいえ、完全な模倣ではなく、ブローバらしいアレンジも随所に見られます。そのため、「あえてのチョイス」として楽しむスタイルも十分アリです。
高級感のある見た目を手頃に楽しみたい人にとって、ブローバのこうしたモデルは良い意味での“賢い選択”になることが多いです。
ステンレス質感の仕上がりと印象
ブローバの時計は、ステンレス素材の使い方や仕上げにも特徴があります。特にミドル〜ハイグレードモデルでは、サテン仕上げとポリッシュ加工がうまく組み合わされており、光の当たり方によって表情が変わる点が魅力です。
ステンレスと聞くと一見どれも同じように感じますが、実際にはブランドごとに差があります。ブローバの仕上げは、価格帯を考えればかなり丁寧で、安っぽさを感じさせない絶妙な光沢感があります。とくにベゼルやブレスレットの縁の部分など、細かい部分にもこだわりが見られます。
この質感が全体の印象を引き締め、時計をより高級に見せてくれるのです。ファッションとの相性も良く、ビジネスでもカジュアルでも浮きにくい汎用性の高さが評価されています。
「見た目に手を抜かない」そんなこだわりが、ブローバの時計にしっかりと感じられる要素のひとつです。
ブローバの時計の評判を高める選び方と使い方
UHFムーブメントの特徴と精度

ブローバのUHFムーブメントは、「Ultra High Frequency(超高周波)」の名のとおり、非常に高い精度を持つクオーツムーブメントです。一般的なクオーツが32kHz(キロヘルツ)で動作するのに対し、UHFは262kHzと、約8倍もの周波数で駆動されます。この高周波が、驚くほど正確な時を刻む秘密なのです。
さらに特徴的なのは、秒針の動きです。通常のクオーツ時計ではカチカチと1秒ごとに進みますが、UHFではスムーズに流れるように動きます。これにより、見た目の印象がまるで機械式時計のようになり、視覚的にも高級感があります。
また、UHFムーブメントは気温や姿勢の変化にも強く、日常生活のなかでズレを感じにくいのも魅力です。電池寿命も比較的長く、メンテナンスの手間が少ないため、実用性にも優れています。
高精度かつ美しい動きで、手軽に高級感を楽しみたい人には、UHF搭載モデルは非常におすすめです。
CURVカーブシリーズの装着感
CURVシリーズは、ブローバが世界で初めて実現した「カーブ型クロノグラフムーブメント」を搭載したラインです。このシリーズ最大の特徴は、時計全体が手首のカーブに沿うように設計されていることで、装着したときのフィット感が非常に高い点です。
通常の時計は、ケース裏面が平らであるため、手首が細かったりすると浮いてしまうことがあります。しかしCURVシリーズは、ケースもムーブメントもカーブ形状になっているため、手首にぴったりと吸いつくようにフィットします。この快適さは、一度着けるとクセになるほどです。
見た目もシャープでスポーティーな印象があり、ビジネスカジュアルとの相性も抜群です。また、ムーブメントがカーブしているというだけで、時計好きからは「技術的に面白い」と注目されることも多く、会話のきっかけにもなります。
デザイン性と快適性を兼ね備えたCURVシリーズは、機能だけでなく着け心地にもこだわる人にとって、かなり魅力的な選択肢といえるでしょう。
クラシックオープンハートの魅力

クラシックオープンハートは、ブローバの機械式ラインのなかでも、見た目の華やかさが際立つシリーズです。文字盤の一部がくり抜かれ、ムーブメントの一部が外から見えるデザインは、見ていて飽きることがありません。
この「オープンハート」デザインは、時計の中で歯車が動く様子や、テンプが細かく振動する様子を視覚的に楽しめるため、機械式時計の魅力をダイレクトに感じられます。時計好きでなくても、思わず見入ってしまう美しさがあります。
クラシックラインなので、デザインはやや控えめでフォーマル寄り。スーツスタイルにも合わせやすく、ビジネスシーンでも使いやすいです。それでいて、内部が見えることで「一味違うおしゃれ感」も演出できます。
価格帯もリーズナブルな部類に入るため、初めての機械式時計としても選びやすく、自分用にもプレゼントにもぴったりなモデルです。
デジタルLEDコンピュートロンのレトロ感
コンピュートロンは、1970年代のブローバを象徴するデジタルLEDウォッチを復刻したモデルで、レトロな雰囲気を存分に味わえる1本です。現在のスマートウォッチとはまったく異なる、懐かしさを感じるフォルムと赤色LEDの表示が、独特の世界観を演出しています。
このモデルの最大の魅力は、「懐かしさ」と「今っぽさ」の融合にあります。LEDが斜めの面に配置されており、ボタンを押さないと時刻が見えないという仕様も、今ではかえって新鮮に感じられます。人とは違う時計を身につけたい人にとっては、かなり個性的なアイテムになるでしょう。
また、細身のケースとシンプルなブレスレットにより、全体としてすっきりとした印象を与えてくれます。サイズ感も男女問わず使いやすく、アクセサリー感覚で楽しめるのもポイントです。
レトロテックな雰囲気をさりげなく取り入れたい人には、コンピュートロンは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
コスパ機械式入門としての価値

ブローバの機械式モデルは、価格と性能のバランスに優れており、機械式時計の入門編として非常におすすめです。中でも5万円前後で手に入るモデルは、品質がしっかりしていて、見た目にも安っぽさがなく、初心者でも満足度が高いと感じられることが多いです。
機械式に挑戦してみたいけど、ロレックスやオメガなどの高級ブランドは手が出ないという方にとって、ブローバはちょうど良いポジションにあります。ムーブメントは主に日本製やスイス製を搭載しており、耐久性と正確性のバランスが取れています。
また、デザインのバリエーションも豊富で、クラシック、ミリタリー、スポーツ系まで幅広く選べるため、自分のスタイルに合ったものが見つかりやすいのも魅力のひとつです。
機械式時計の「面白さ」と「美しさ」を気軽に体験できるブランドとして、ブローバは初心者にも自信をもっておすすめできる存在です。
機能性と価格バランスの良さ
ブローバの時計が高く評価されている理由のひとつが、機能性と価格のバランスに優れている点です。たとえば、UHFムーブメントの高精度や、200メートル防水のダイバーズ風モデル、さらにはスケルトンデザインやクロノグラフ機能まで、さまざまな機能を持ちながらも価格は手頃に抑えられています。
他ブランドであれば同じようなスペックで10万円以上するモデルでも、ブローバでは5万円前後で手に入ることが多く、「この価格でここまで?」と驚かれることも少なくありません。それでいて、仕上げやデザインも洗練されており、日常使いから特別な日まで幅広く対応できます。
もちろん、超高級ブランドのようなブランド価値はないかもしれませんが、「中身で選ぶ時計」としては非常に優秀です。自分に合った時計を賢く選びたい人にとって、ブローバの価格帯とスペックのバランスは理想的といえるでしょう。
ブローバの時計の評判まとめ
- ブローバの時計は精度が高く評価されている
- プレシジョニストシリーズは月差±10秒の高精度
- アキュトロンの音叉ムーブメントは歴史的革新
- NASA採用実績がブランドの信頼を支えている
- 軍用モデルは耐久性と実用性が高い
- マリンスターは高い防水性とスポーティーなデザイン
- ケースサイズは大きめで存在感がある
- 知名度が低く、人と被りにくいメリットがある
- ロレックス風のデザインは賛否あり
- ステンレスの質感が高級感を演出する
- UHFムーブメントはクオーツながら滑らかな秒針
- CURVシリーズは装着感がよく快適
- クラシックオープンハートは見た目も楽しめる
- コンピュートロンはレトロなLED表示が魅力
- コスパ重視で機械式時計の入門に最適
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